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【R5】イギリス クラウン|Spinkパターン(錫 “Bavaria Edge”)|1887年|PF63 Cameo|Top Pop(NGC唯一)

【R5】イギリス クラウン|Spinkパターン(錫 “Bavaria Edge”)|1887年|PF63 Cameo|Top Pop(NGC唯一)

【R5】イギリス クラウン|Spinkパターン(錫 “Bavaria Edge”)|1887年|PF63 Cameo|Top Pop(NGC唯一)

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唯一無二のmasterpiece

grundlegende Informationen

発行地: ニュルンベルク(ラウアー工房/Spink & Son 企画)
発行年: 1887年(ヴィクトリア治世50周年)
額 面: パターン・クラウン(試作貨)
金 属: 錫(Tin)
エッジ: プレーン(スラブ内で全周確認不能)
打刻方向: en médaille(上下同向)
直 径: 約38 mm
鑑 定: NGC PF63(Cert. 4629630-016/Butler Family Collection)
文 献: L&S 86 dies 1 B c / Bull 2688(R5)/ ESC –(未掲載)

Überblick.

1887年、ヴィクトリア女王の治世50周年「ゴールデン・ジュビリー」にあわせて制作された Spink & Son のパターン・クラウン。

英国バーミンガムのコインディーラー ジョセフ・ロシェル・トーマス(Joseph Rochelle Thomas) により企画され、製作はドイツ・ニュルンベルクの ラウアー工房(Lauer) に委託されたとされます。
素材は錫(tin)で、流通を目的とせずデザイン・技術検証を目的とした極少数の試作品。

文献では Bull 2688 に分類され、R5(Extremely Rare=現存1〜2枚級) に格付け。
また L&S 86(dies 1 B c) にも記録されるが、ESCには該当なし。
本コインは NGC PF63(Cert. 4629630-016)で鑑定され、ラベルには “Butler Family Collection” の由来が明記。
NGC登録では 本個体のみ=唯一の登録例(Top Pop) であり、実質的に世界唯一の錫製クラウン試作と位置づけられます。


Oberfläche (Vorderseite).

肖像はジョゼフ・エドガー・ベーム(J.E. Boehm)によるジュビリー・ヘッドを採用。
女王像は三分の四左向きで、王冠と長いヴェール、耳飾りと胸飾りが精緻に表現される。
トランケーション(胸切り)はプレーンで、彫刻家のイニシャルは入らないのが識別点。

銘文は英語表記で、下辺から始まる独特の構成。
「+VICTORIA. BY. THE. GRACE. OF. GOD. QUEEN. OF. GREAT. BRITAIN. EMP: OF. INDIA」
冒頭の十字は五つの丸玉で構成された initial cross of five pellets
外周はバラ・アザミ・シャムロックが交互に並ぶ象徴ボーダーで、国家連合を象徴する意匠。
全体を囲む二重線の円環がメダル的な印象を与え、1887年の記念意匠らしい荘厳さを湛えています。


Rückwärtsgang (Rückwärtsgang)

中央にガーター章で囲まれた四分割盾の英国王室紋章を配置。
上に兜と王冠、左右にライオンとユニコーンが対称に立つ堂々たる構図です。
上部に額面 FIVE SHILLINGS、下部にローマ数字 MDCCCLXXXVII(1887)
その下に国花(バラ・アザミ・シャムロック)、左右には SPINK& SON の銘刻。

通常のクラウンに見られるラテン語略号を排し、英語銘文と工房名を併記したデザインは本パターンの大きな特徴。
外周はオブバース同様、象徴花の連続模様と二重リング。
エッジはプレーンで、打刻方向は en médaille。
錫特有のやや鈍い光沢とプルーフ仕上げの陰影が、紋章とレリーフを際立たせています。


歴史的背景(Historical Background)

1887年はヴィクトリア女王の即位50周年。
英国造幣局に加え、民間の名門ディーラー Spink & Son も独自に記念試作を計画し、
ジョセフ・ロシェル・トーマスの指揮のもと、ドイツ・ラウアー工房で試作打刻を行いました。

ラウアー家は19世紀ヨーロッパを代表するメダル製作所で、精密な鋳造技術を誇りました。
同工房で制作された Spink パターン・シリーズは、クラウンから6ペンスまでの複数額面で展開。
素材も銀・銅・錫・アルミニウムなど多様でしたが、錫製は特に現存が少なく、戦時中に記録が焼失したため詳細は不明です。

アルミ版は10枚前後の打刻が伝わりますが、錫版はそれを上回る希少性とされ、
Bull 2688 では R5=Extremely Rare に分類されています。
同時期に作られた「MADE IN BAVARIA」刻印タイプも極稀少であり、両者はジュビリー期の民間記念造幣を象徴する試作群と位置づけられます。


市場評価と希少性(Market Rarity & Evaluation)

本コインは NGC PF63(Butler Family Collection) の鑑定を受け、登録上は本個体のみ。
すなわち 唯一の登録例=Top Pop(Single Finest) にあたります。

文献上の希少度(R5)と、第三者鑑定における唯一性が一致しており、
コイン市場における存在価値は極めて高いものです。

既知のアルミ版10枚と比較しても、錫版は実見機会がほとんどなく、
過去のオークション出品は2019年 Heritage 以外ほぼ確認されていません。
市場出現頻度は数十年に一度のレベルで、研究資料としても博物館級の稀少性を誇ります。


来歴・コレクション情報(Provenance)

Butler Family Collection
英国近代貨幣・メダルの体系的収集で知られる名門コレクション。
ヴィクトリア期のプルーフ・パターン貨に特化し、その由来は 2019年1月6日 Heritage Auctions(New York)にて公的に示されました。
本品はその出品群(Lot 30651)の一部にあたります。

Butlerコレクションは各個体の来歴を明確に残す点で評価が高く、NGCでも専用ラベルが発行される特例が設けられています。
本コインのラベルにも “Butler Family Collection” の銘が確認され、真正性と保存経緯が第三者的に裏付けられています。


Conclusion

1887年 Spink & Son パターン・クラウン(錫製)は、ヴィクトリア女王のジュビリー記念造幣における最重要試作品のひとつ。

文献上は Bull 2688=R5(Extremely Rare)
鑑定上は NGC PF63=唯一登録(Top Pop)
そして Butler Family Collection 由来

これら三要素を兼ね備えた個体は、歴史的・学術的・市場的すべての観点で頂点級に位置づけられます。
英国民間造幣史の一断面を映す「記念造幣の最高成果」であり、Spink パターン・シリーズの象徴的存在です。

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