歴史と芸術が凝縮された、英国銀貨コレクションの最高峰

若きヴィクトリア女王の肖像が凛と刻まれた、1845年発行のクラウン銀貨（Plain Edge仕様）-
本コインは、NGCにてPF64（プルーフ）の高評価を受けており、英国銀貨の中でも特に希少価値の高い逸品เป็น.

Plain Edgeとは？

通常のクラウン銀貨には「DECUS ET TUTAMEN（栄光と護り）」という銘文がエッジ（縁）に刻まれていますが、
Plain Edge（プレーンエッジ）とは、その文字が刻まれていない“無地のエッジ”仕様を指します。
これは試鋳貨やプルーフセット、王室・関係者への贈答用に限定的に製造されたケースが多く、一般流通用とは明確に区別される「収集・鑑賞用コイン」に見られる特徴เป็น.
その希少性と特異性から、コレクター間では特別な価値を持つ分類として高く評価されています。

カタログ番号
BULL-2656（英Spink社準拠）
ESC-2656（旧カタログ基準）
希少性等級：R6（現存数3〜5枚程度）

表面

中央には、ウィリアム・ワイオン（William Wyon RA）による若き女王ヴィクトリアの左向き肖像を配しています。
髪を結い上げ、花柄のリボンをあしらった優美な造形は、英国彫刻史上屈指の芸術性を誇ります。
ラテン語銘文「VICTORIA DEI GRATIA（神の恩寵によるヴィクトリア）」が周囲を囲み、下部に「1845」の年号が刻まれています。

裏面

中央にはイギリスの王室紋章（四分割盾）が堂々と描かれ、その上には王冠が戴かれています。
左右の月桂樹とオリーブ枝が盾を囲み、下部にはバラ（イングランド）、アザミ（スコットランド）、シャムロック（アイルランド）が象徴として配置。
周囲には「BRITANNIARUM REGINA FID: DEF:（イギリスの女王・信仰の守護者）」の銘が巡ります。

歴史的背景

この銀貨が発行された1845年は、産業革命の進展とともに大英帝国が世界覇権を確立しつつあった時代。
ヴィクトリア女王は統治8年目で、その若さと統治者としての威厳が広く称賛されていました。
本コインは、通貨としての発行ではなく、限られたプルーフセットの一部として製造されたとされ、当時の最高鋳造技術と美術的価値を体現した存在です。

◆ 希少性とグレーディング

本品は、エッジに文字がない [ Plain Edge ] 仕様であり、同年の通常クラウンとは明確に区別されます。
希少性等級「R6（Extremely Rare）」に分類され、世界的にも現存数が数枚レベルとされる稀少なバリエーション。
さらに、米NGC社にてPF64（プルーフ）グレードを取得しており、芸術性・保存状態・希少性の三拍子が揃ったハイエンドコレクター向けの一枚เป็น.