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〜Masterpieces〜 チャールズ1世 トリプルユナイト(Triple Unite)

1642年発行のイングランド・チャールズ1世のトリプルユナイト (Triple Unite) 金貨です。
イングランド内戦(1642-1651)※の初期に、王党派が戦費調達のためにオックスフォードで発行したイングランド最大の金貨であり、非常に希少価値の高い歴史的コインです。

※イングランド内戦と貨幣発行
1642年、イングランド内戦勃発。チャールズ1世は王党派(ロイヤリスト)を率い、議会派(パーラメンタリアン)と対立。戦費が不足したため、独自の貨幣を発行。ロンドンの造幣局は議会派に制圧されていたため、チャールズ1世はオックスフォードに臨時造幣局を設立。
1642年から1644年の間にトリプルユナイト金貨を発行し、軍資金を調達した。

トリプルユナイトは、通常の「ユナイト (Unite)」金貨(約9g)の3倍の価値を持つ高額貨幣 で、特に戦費調達のために使用され、軍資金として兵士への給与や武器の購入に充てられた。

表面(Obverse)

王冠をかぶったチャールズ1世が描かれており、手に剣を握っています。
鎧をまとい、左手にはオリーブの枝を持ち、平和と戦争の両方の象徴を示しています。
上部中央に羽飾り (plume) のミントマーク(オックスフォード造幣局の証)。
刻印(銘文):「CAROLVS D : G : MAG : BRIT : FR : ET : HIB : REX」
意味:「チャールズ、神の恩寵によるイングランド、スコットランド、フランス、アイルランドの王」

裏面(Reverse)

3つ並んだ、オックスフォード・プルームと中央のラテン語銘文、1642年の刻印
「RELIG : PROT LEG : ANG LIBER : PAR」
意味:「プロテスタントの宗教、イングランドの法律、議会の自由のため」
これは王党派の戦争目的を宣言したもので、王の正統性を示しています。
1642年の刻印は、このコインの発行年であり「イングランド内戦」の開始年。
周囲のラテン語銘文:「EXURGAT DEUS DISSIPENTUR INIMICI」
意味:「神よ立ち上がりたまえ、敵を散らしたまえ」(旧約聖書の詩篇(Psalm)68:1 に由来)
これは王党派が議会派(反乱軍)との戦争において、神の加護を願う祈りの言葉です。

チャールズ1世の王権神授説と戦争スローガンが刻まれた、歴史的に重要なコイン。
現存数が少なく、非常に高いコレクション価値を持つ。

チャールズ1世(1600-1649)は、ステュアート朝のイングランド・スコットランド・アイルランド王であり、王権神授説を信奉し、議会の権限を制限しようとした結果、議会派と対立し、イングランド内戦(ピューリタン革命)を引き起こした。1629年から1640年まで「議会なしの統治(Personal Rule)」を行ったが、財政難から1640年に議会を召集すると、王権制限を求める議会との対立が激化し、1642年にイングランド内戦が勃発した。チャールズ1世はオックスフォードを拠点に戦い、高額金貨「トリプルユナイト」を発行するなどして戦費調達を図ったが、1645年のネイズビーの戦いで敗北し、1646年に議会軍に捕らえられた。1649年、議会派による裁判で反逆罪の判決を受け、イングランド史上初めて国王が裁判によって処刑され、ロンドンで公開処刑された。その後、共和制(イングランド共和国)が成立したが、1660年にチャールズ1世の息子チャールズ2世が即位し、王政復古が実現した。この一連の出来事は、イングランドにおける絶対王政の終焉と議会主権の確立へとつながり、後の立憲君主制への道を開いた。

基本情報

  • 発行年:1642年
  • 発行地:イギリス
  • 額 面:トリプルユナイト (Triple Unite)
  • 直 径:約 50 mm
  • 重 量:約 27.07 g
  • 品 位:金 0.917
  • グレード:NGC MS62 鑑定ページはこちら

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